Plateauタグ・マージ

このリポジトリには、国土交通省 Plateauプロジェクトで配布されているデータから抽出されたタグ情報（例: eleなど）を、OpenStreetMap(OSM)の既存buildingポリゴンデータと合成させるためのスクリプト集が含まれています。

スクリプト

1. start-processing.py: ワークフロー全体を制御するメインスクリプト
2. _merge-building-addrs.py: OSM由来の建物外形データと、Plateau由来のタグ情報をマージするスクリプト
3. _osm-polygon-centroid.py: GeoJSON形式のポリゴンの重心を計算するスクリプト

機能

• メッシュコードに基づいてOverpass Turbo APIから建物外形データをダウンロード
• OSM形式のPlateauデータをGeoJSON形式に変換
• Plateauデータのポリゴンの重心を計算
• Plateauデータをもとにした重心データから、指定された属性を削除 削除対象となる属性：
  • ref:MLIT_PLATEAU
  • id (OSMからGeoJSONに変換する際に自動的に含まれるタグ。OSMにおけるオブジェクトのIDとは別)
  • building（値が"yes"の場合のみ削除）
• OSM由来の建物の外形データとPlateau由来のタグ情報をマージ
• 処理済みのGeoJSONをOSM形式に再変換

必要条件

• Python 3.9以上
• 必要なPythonパッケージ：
  • pyproj
  • requests
  • shapely
• 外部ツール：
  • osmtogeojson
  • geojsontoosm

事前準備

必要なPythonパッケージをインストールします：

pip install pyproj requests shapely

使用方法

1. メイン処理スクリプトを実行：

python3.9 start-processing.py <input.osm>

<input.osm>を入力OSMファイルのパスに置き換えてください。入力ファイル名には8桁のメッシュコードが含まれている必要があります。

2. スクリプトはworkディレクトリを作成し、中間ファイルをそこに保存します。
3. 最終的にマージされたファイルは、スクリプトを実行したディレクトリに<base_name>_merged.osmとして保存されます。

入力ファイルについて

• 入力ファイルは、yuuhayashi氏が作成したcitygml-osmスクリプトの1st処理で生成されたOSMファイルを利用してください。詳細は以下のURLを参照ください： https://github.com/yuuhayashi/citygml-osm
• あるいは、yuuhayashi氏が処理を行ったあとのファイルを以下のURLから入手し、入力ファイルとして利用することができます： http://surveyor.mydns.jp/task-bldg/city

重要な注意事項

このスクリプトで処理した.osmファイルのアップロードは、OSMのインポートガイドライン、および機械的編集の行動規則に沿って利用し、コミュニティでの議論が完了するまで行わないでください。 2024年7月現在、まだ議論は開始されていません。

ワークフロー

1. 入力ファイル名からメッシュコードを抽出
2. メッシュコードに基づいてバウンディングボックスを計算
3. Overpass Turbo APIから建物データをダウンロード
4. 入力OSMをGeoJSONに変換
5. GeoJSONのポリゴンの重心を計算
6. 重心化されたGeoJSONから指定された属性を削除
7. 修正された重心GeoJSONをOSMに再変換
8. 建物データと重心データをマージ

注意事項

• スクリプトを実行する前に、必要なPythonパッケージと外部ツールがすべてインストールされていることを確認してください。
• スクリプトは入力ファイルに特定の命名規則（8桁のメッシュコードを含む）を想定しています。
• 中間ファイルはworkディレクトリに保存され、デバッグや追加の分析に使用できます。

ライセンス

MIT

ただし、プログラムの生成にはClaude 3.5 Sonnetを利用しているため、将来的に修正される可能性があります。 また、_merge-building-addrs.pyについてはbalrog-kunのスクリプトをベースにしています。 https://gist.github.com/balrog-kun/4241509